パナソニックを創業した松下幸之助は、「
信仰心は人間の本能である」(たとえば、『松下幸之助の哲学』など)と言い切り、会社経営者に必要な要素であると述べています。私の疫学研究でも、「信仰心を持った人は、
寿命が長い」ことが証明されています(Chida,Y., et al. 2009. Religiosity/spirituality and mortality: A systematic quantitative review. Psychotherapy and Psychosomatics 78(2), 81-90)。
さて、
政治にも信仰心が必要であると述べていたのが、台湾(中華民国)で史上初めて民選総統となった
李登輝氏でした。
その自著
『最高指導者の条件』PHPでは、
・これまでの人生を振り返ると、いかなる厳しい環境に置かれた場合でも、
意志を貫くうえで力の源は信仰であった。もちろん総統在任中においても、信仰が私の原動力だった。だから、指導者の条件を問われたとき、
「絶対に不可欠なもの」として、私は必ず「信仰」を挙げる。
信仰を指導者の第一条件とさえ捉えている。
・運命という点では、妻との出会いがそうだろう。
キリスト教の信仰を持つことができたのは、妻の存在が大きい。・・・(中略)・・・妻が私を信仰の道へ導いてくれたのだ。妻との出会いは運命的だったと思っている。
・禅を通して自己修練に励もうと
坐禅に明け暮れたときは、鈴木大拙の『禅と日本文化』などの著作が役立った。鈴木大拙の本を読み進めるうちに、明治時代の日本精神の体現者として代表的な一人である西田幾多郎に出会った。
などと、特定の宗教に偏らない彼の宗教性がうかがわれます。現在、台湾問題で日中がギクシャクしていますが、歴史上、台湾は
北京共産党中国の領土だったことは一度もありませんので、領土問題はそもそも存在しません。さらに、
無神論・唯物論の共産党中国に、台湾を侵略させるわけにはいきません。
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