日本の常識は、世界の非常識『宗教のアメリカ』

2026/09/06

「日本の常識は、世界の非常識」といわれて久しいですが、特に、戦後の宗教事情にそれが当てはまります。戦後、GHQにより、日本は政教分離させられましたが、アメリカ自体は「宗教大国」なのです。

参考になるのが、藤本龍児『宗教のアメリカ』(岩波新書)です。

本書では、アメリカの建国史を分かりやすく解説しながら、キリスト教との濃厚な関わりについて述べています。

たとえば、

・アメリカでは、1990年代から「無宗教」の人々が増え始めた。その後もこの傾向は続き、2018年ごろには25%を超えるようになる。・・・(中略)・・・しかし、「無宗教」を、「宗教を信じない」とか「神を信じない」「信仰を持たない」などと説明するのは、ミスリーディングというより、ほとんど間違いといわねばならない。・・・(中略)・・・調査機関によって異なるものの、「無宗教」と訳されているのは「unaffiliated」や「none」であり、正確に訳せば「無所属」や「なし」である。つまりそれは、所属している教会や教派が「特にない」という意味なのである。

・「神」を信じるアメリカ人は八割いる。しかも、信じないと答えたもののうちでも半分は、「神」とは言わないにせよ、「より高いパワー」や「スピリチュアルなフォース」といったものを信じている。つまり神やフォースなどの存在や力を信じるアメリカ人は、実に九割にのぼるのである。

・「アメリカの宗教」の変化は、次の三つにまとめられるだろう。一つに、教会や教派といった伝統的な組織宗教への関わりが弱くなってきたこと。二つに、聖書のような経典に書かれている「神」ではなく、<宗教的なもの>を信じる者が増えてきたこと。三つに、「福音派」などの保守的なグループが存在感を増していること。

などなど、日本の宗教事情とは違い、現代アメリカがキリスト教にしっかり根ざした国家であることが分かります。これが、アメリカが世界の最強国である理由でもあります。
 
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