「日本の常識は、世界の非常識」といわれて久しいですが、特に、
戦後の宗教事情にそれが当てはまります。戦後、GHQにより、日本は政教分離させられましたが、アメリカ自体は
「宗教大国」なのです。
参考になるのが、
藤本龍児『宗教のアメリカ』(岩波新書)です。
本書では、アメリカの建国史を分かりやすく解説しながら、キリスト教との濃厚な関わりについて述べています。
たとえば、
・アメリカでは、1990年代から
「無宗教」の人々が増え始めた。その後もこの傾向は続き、2018年ごろには25%を超えるようになる。・・・(中略)・・・しかし、「無宗教」を、「宗教を信じない」とか「神を信じない」「信仰を持たない」などと説明するのは、ミスリーディングというより、
ほとんど間違いといわねばならない。・・・(中略)・・・調査機関によって異なるものの、「無宗教」と訳されているのは「unaffiliated」や「none」であり、正確に訳せば「無所属」や「なし」である。つまりそれは、
所属している教会や教派が「特にない」という意味なのである。
・
「神」を信じるアメリカ人は
八割いる。しかも、信じないと答えたもののうちでも半分は、「神」とは言わないにせよ、「より高いパワー」や「スピリチュアルなフォース」といったものを信じている。つまり
神やフォースなどの存在や力を信じるアメリカ人は、
実に九割にのぼるのである。
・「アメリカの宗教」の変化は、次の三つにまとめられるだろう。一つに、教会や教派といった伝統的な
組織宗教への関わりが弱くなってきたこと。二つに、聖書のような経典に書かれている「神」ではなく、
<宗教的なもの>を信じる者が増えてきたこと。三つに、「福音派」などの
保守的なグループが存在感を増していること。
などなど、日本の宗教事情とは違い、現代アメリカが
キリスト教にしっかり根ざした国家であることが分かります。これが、アメリカが
世界の最強国である理由でもあります。
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