小さな政府 『飛躍への挑戦』

2022/06/05

先月、JR東海の元会長だった葛西敬之(かさいよしゆき)氏が亡くなりましたが、国鉄分割民営化後、赤字体質だったJR東海を革新し、自己負担によるリニア着工までこぎ着けたその業績は偉大です。リニア鉄道が開業されれば、新幹線が日本の60~80年代の高度経済成長を支えたように、今後の日本復活の鍵になることでしょう。

 

そこで今回は、葛西敬之『飛躍への挑戦』(WAC)をご紹介します。

 

本書を読むと、国が経営する(国営)と会社が上手く行かなくなることがよく分かります。最近の政府は、コロナ渦で飲食店の営業時間を制限したり、税金を使ってコロナワクチンを全国民に摂取させようとしたり、マイナンバーを全国民に登録させようとしたり、本当に国民生活に口出ししてこようとします。

 

「大きな政府」は、結局、国民の自由を制限し、国民の自助努力や創意工夫の精神を奪っていきます。現在の自由民主党は、その党名を体しておらず、税金を取って補助金をバラまく「社会分配党」に成り下がっています。

 

葛西さんの教訓に学んで、私たち国民は、「国家に何をしてもらうかではなく、国家に何を尽くせるのか」を考えたいものです。来月には参議院選挙がありますが、「小さな政府」を目指す政党に投票したいと思います。

 


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