新年度になって、進学、入社、転職など人生の変わり目で、何かと
緊張する場面が増える時期です。もちろん、適度な緊張は必要ですが、
過度な緊張なると本来のパフォーマンスが発揮できなくなります。
そこで今回ご紹介するのが、
W.T.ガルウェイ『新・インナーゲーム』(日刊スポーツ出版社)です。
本書の「インナーゲーム理論」は、もともとプロテニス選手が、力まずに本来の能力を発揮するためにどうすればいいかを考えて、そこから、他のスポーツにも応用されるようになった
「集中の科学」です。
具体的には、次の4つのステップで、過剰な緊張を生む「セルフ1」を排除して、本来の潜在能力を発揮する「セルフ2」を信頼していきます。
①
新鮮な気持ちで観察して、変えたい箇所を見つける。
②望む結果の
具体的な画像を作成する。
③セルフ2を
信じきる。
④変化と結果を、
「無判断」で観察する。
といった具合です。東洋では
「如実知見」(にょじつちけん)と言いますが、余計な固定概念を排除して、
ありのままの自分を観察していくのが大切なようです。
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント