緊張に打ち克つ『新・インナーゲーム』

2025/04/13

新年度になって、進学、入社、転職など人生の変わり目で、何かと緊張する場面が増える時期です。もちろん、適度な緊張は必要ですが、過度な緊張なると本来のパフォーマンスが発揮できなくなります。

そこで今回ご紹介するのが、W.T.ガルウェイ『新・インナーゲーム』(日刊スポーツ出版社)です。

本書の「インナーゲーム理論」は、もともとプロテニス選手が、力まずに本来の能力を発揮するためにどうすればいいかを考えて、そこから、他のスポーツにも応用されるようになった「集中の科学」です。

具体的には、次の4つのステップで、過剰な緊張を生む「セルフ1」を排除して、本来の潜在能力を発揮する「セルフ2」を信頼していきます。

新鮮な気持ちで観察して、変えたい箇所を見つける。
②望む結果の具体的な画像を作成する。
③セルフ2を信じきる
④変化と結果を、「無判断」で観察する。

といった具合です。東洋では「如実知見」(にょじつちけん)と言いますが、余計な固定概念を排除して、ありのままの自分を観察していくのが大切なようです。

 

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