いよいよ年の瀬になってきました。皆さま何かと忙しく過ごされているのではないでしょうか?
今年は、フェイスブックが「メタ」という社名に変更になり、仮想空間(VR)への関心が一気に高まりました。仮想空間に人どうしの社会性が加わり「メタバース」と呼ばれています。
ただ、インターネットゲーム依存症(IGD)やネットゲーム依存症の患者が増えている今、VRがさらに依存症を加速させていくことでしょう。
そこで、参考になるのが、原田隆之『あなたもきっと依存症』(文藝春秋)です。本書では、ゲーム依存症だけでなく、各種依存症について分かりやすく解説されています。
特に第6章「オンラインゲーム依存症」では、ゲーム依存症リスクとして、
①生活への満足度や適応度が低い
②家庭の不和
③学業達成度が低い
④対人関係が苦手
⑤若年
⑥男性
⑦早期にゲームを開始していること
の7つが挙げられています。現実世界でストレスを抱えていると、ゲームで現実逃避したくなるわけです。VRもあくまでも“道具”なので、それをどう使うかが大事です。現実逃避するための道具としてVRを使ってはなりません。
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