後継者育成 『創業家一族』

2021/09/29

従業員が300人以下の「中小企業」は、日本では99.7%を占めると言われていますが、中小企業だけでなく大企業であっても、後継者問題は経営者の悩みのタネです。特に、同族経営の場合、うまく行かなければ、親子問題に発展します。最近では、大塚家具の父(創業者)と娘(後継社長)の確執が世間を騒がせました。

 

ただ「他山の石」で、他の会社の事例研究をしておくことで、事前に自分の会社の対策に役立ちます。そこで今回ご紹介するのが、有森隆『創業家一族』(エムディエヌコーポレーション)です。

 

本書では、ヤマダ電機、大王製紙、大塚家具、ブリヂストン、イオン、トヨタ自動車など、44社の有名企業の後継者問題を分かりやすく紹介しています。

 

とくに、今年9月の、ヤマダ電機による大塚家具の完全子会社化の経緯が、それぞれの会社の後継者問題と絡んで、とても勉強になります。

 

また、ヤマダ電機の後継者問題に、信仰心(創価学会)が関わっていることが発見です。山崎製パンも、キリスト教と関係しています。

 

日本では、とかく宗教関係を隠す傾向にありますが、会社の経営理念に深く関わっているので逃げてはなりません。

 


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