ベンジャミン・フランクリンは、米国の建国期に活躍し、現在では100ドル紙幣の肖像になっています。彼が執筆した教訓集として『プーア・リチャードの暦』(ぎょうせい)があります。この暦は、米国の開拓時代は人気がある読み物で、各家庭に必ずといってよいほど暖炉のそばに掛けてあって、読まれていたといいます。
本書を精読すると、人生のヒントをたくさん身につけることができます。本書から、代表的なものをいくつか紹介します。
・ものぐさは、錆と同じだ。労働よりも消耗を早める。使っている鍵は常に光っている。
・ものぐさは万事を難しくし、勤勉は万事を容易にする。
・寝ぼすけは、一日中駆け足、夜になっても仕事に追いつけぬが、怠け者ののろま足には、貧乏がすぐに追いつく。
・勤勉なる者は、願をかけるに及ばず。
・借金は嘘のはじまり、借金の馬に嘘が乗る
・空の袋はまっすぐには立ちにくい!
最後の教訓は、「人間中身がなければ、いくらが意見を取り繕っても長続きしない」ことを教えています。
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント