空の袋は立たず 『プーア・リチャードの暦』

2021/03/18

ベンジャミン・フランクリンは、米国の建国期に活躍し、現在では100ドル紙幣の肖像になっています。彼が執筆した教訓集として『プーア・リチャードの暦』(ぎょうせい)があります。この暦は、米国の開拓時代は人気がある読み物で、各家庭に必ずといってよいほど暖炉のそばに掛けてあって、読まれていたといいます。

 

本書を精読すると、人生のヒントをたくさん身につけることができます。本書から、代表的なものをいくつか紹介します。

 

ものぐさは、錆と同じだ。労働よりも消耗を早める。使っている鍵は常に光っている。

 

・ものぐさは万事を難しくし、勤勉は万事を容易にする。

 

寝ぼすけは、一日中駆け足、夜になっても仕事に追いつけぬが、怠け者ののろま足には、貧乏がすぐに追いつく。

 

・勤勉なる者は、願をかけるに及ばず。

 

借金は嘘のはじまり、借金の馬に嘘が乗る

 

空の袋はまっすぐには立ちにくい!

 

最後の教訓は、「人間中身がなければ、いくらが意見を取り繕っても長続きしない」ことを教えています。

 


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