ピンチはチャンス 『見・聞・録による石橋正二郎伝』

2020/06/03

政府の非常事態宣言により経済活動が停滞し、これから大不況がやってくると予測されます。ただ、どんな不況下でも、世間から必要とされるものは残っていきます。また、潰れる会社がたくさん出る一方、「ピンチをチャンス」に変えて大企業に成長する会社も出てきます。

 

そこで今回紹介するのが、大坪檀『見・聞・録による石橋正二郎伝』(静岡新聞社)です。

 

本書では、世界一のタイヤメーカー、ブリジストンの創業者、石橋正二郎の生涯が綴られています。これからやってくる不況を乗り越える智慧がたくさんちりばめられています。

 

たとえば、

 

・1929年の大不況の最中にブリヂストンを立ち上げた石橋正二郎。事業化はいつも経済環境がボトム(底)の時だった。ボトムの時は投資コストが安くて済む。そんな時、雇用を創出すれば、社会から喜ばれる、という発想があった。景気を読む目と洞察力もあった。

 

・正二郎の語録に「単に営利を主眼とする事業は永続性なく滅亡するものであるが、社会、国家を益する事業は永遠に繁栄すべきことを確信する」とある。基本哲学は「世の人々の楽しみと幸福の為にだった。

 

などなど、不況に強い経営理念も学べます。

 


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