心が病気の原因になる(心身症)ことが古今東西、報告されています。最近、仏教書をたくさん読んでいて、心身症の事例を見つけました。
仏弟子の生涯を集めた原始仏典、中村元『中村元選集第13巻 仏弟子の生涯』(春秋社)では、皮膚病の心身症の症例が載っています。
コーカーリカという出家仏弟子が、サーリプッタとモッガラーナという他の仏弟子に嫉妬して、全身に芥子粒ほどの腫れ物ができたことが述べられています。
それが、小豆大→大豆大→棗(なつめ)の種大→棗の果実大、、、、と徐々に大きくなり、最後には、腫れ物が破裂して、膿と血がほとばしり出て亡くなります。
死んでからは、紅蓮(ぐれん)地獄に堕ちたことも付け加えられています。
私の過去の論文でも、「怒りや敵意が心臓病の原因になる」ことを発表していますが、ネガティブ感情は、相手に向かうだけでなく、自分の体も害するので得になりません。