あなたの知らない医療現場 『病院で起こった不思議な出来事』

2019/10/16

現代日本では、病院で亡くなられる方は8割にも上っていて、生死の端境(はざかい)に医療現場があるわけです。救急医療現場では「臨死体験」が有名ですが、実は、一般病棟でもさまざまな怪奇現象が報告されています。

 

そこで今回ご紹介するのが、南淵明宏『病院で起こった不思議な出来事』(マキノ出版)です。

 

著者は心臓外科医30年以上のプロフェッショナルですが、医療現場で見聞きした怪奇現象について生々しく報告しています。

 

たとえば、

 

・現代科学の立場から、不思議な存在やそれらの存在との遭遇体験を、科学的に説明できないものとして、「あり得ない」と全否定する立場の人もいるでしょう。私は科学者ではありますが、その立場をとりません。現代科学で説明できないものを、「それゆえに存在しない」と判断するのは、あまり科学的ではないと感じているからです。

 

・ある病院の「霊の通り道」の貴重な話を語ってくれたのは、看護師のHさん。丸顔のクリクリとした目をした30代後半の女性です。・・・(中略)・・・当時勤めていた11階建ての病院の最上階。そこに霊の通り道があったといいます。・・・(中略)・・・それまで、Hさんは業務でその霊の通り道を毎日何往復もしていました。しかし、妙な体験をしたことは一度もなかったといいます。「だからピンとこなかったのかもしれませんね。でも、それからしばらくして、手術室で亡くなったMさんという男の人を見たんです。・・・

 

などなど、実話でなければ醸し出せない“リアルさ”があります。実は私も病院の当直の際に何度も怪奇体験をしているので、本書で紹介されている実話をとても理解できます。

 

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