覇権主義の終焉 『中国敗戦』

2019/10/02

昨日、中国では、中国共産党立党70周年を記念する軍事パレードが行われました。国際ルールを守らず、アジアやアフリカ諸国を借金漬けにして、中国の言いなりにさせる覇権主義は、そろそろ終わりにしてもらわなければなりません。自由と民主主義を死守しようとする香港の学生デモが、うまくいくことを心から願っています。

 

そこで、今回ご紹介するのが、石平、黄文雄『中国敗戦』(徳間書店)です。

 

中国と台湾から帰化した両著者ですが、張りぼて状態の中国の現状を余すところなく述べています。

 

たとえば、

 

・現在の習近平政権は、一方では「自由貿易の旗手」であるかのように振る舞いながら、その裏では国際ルールを破り、「一帯一路」では他国のインフラ建設支援を装いながら、借金漬けにして、その国の主権を奪う経済的植民地化を進めている。

 また、国内では言論統制を強め、人権弾圧を加速させている。まさに、毛沢東時代の再来である。

 

・本来、中国が関税戦争に勝つ見込みはまったくない。アメリカが中国から輸入している額は約5500億ドルで、この全額に追加関税をかけることが出来ますが、中国がアメリカから輸入している額はせいぜい1300億ドルですから、関税戦争に勝てるはずがないのです。持っているカードは、トランプの方が何倍も多い。

 

・中国ではすべてが借金で賄われている。中国高速鉄道にしても、85兆円もの債務を抱えているといわれています。つくりすぎで、ほとんどが赤字路線なのです。・・・(中略)・・・中国国内で各方面の抱える負債総額は「約600兆元(約9700兆円)に達している」と語りました。これは、中国の名目GDPの6倍以上という、天文学的な数字です。

 

などなど、現在の中国の哀れな現状が述べられています。中国共産とは一党独裁体制をあきらめ、国民の普通選挙による複数政党政治に移行すべきでしょう!

 

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