近年、医療現場では、臨死体験、前世療法などの霊的存在を示す臨床報告が積み重なっています。詳しくは、拙著『ポジティブ三世療法』(ピープレス)をご一読ください。
この関連で、今回ご紹介するのが、中島宏昭『医者だからわかった「三途の川の渡り方」教室』(幻冬舎)です。
著者は、呼吸内科医として45年ほど培った臨床経験から、霊的存在としての人間のあり方を述べています。
たとえば、
・私たちは何のために生きてゆくのか。それは、多くの困難を乗り越えて生きることによって、自らの魂を高めるためなのではと感じています。楽しいだけでは魂は高められない。苦しいことがあって初めて魂は奮い立つわけで、そうやって辛苦を乗り越えながら魂を高めて“向こうの世界”へ還っていくことーそれが死ということなのだと私は思います。
“向こうの世界”とは、あえて言葉で表すならば、「私たちをこの世に生まれせしめたもののところ」となるでしょうか。
・天の声を聞いたーすなわち、何かが自分を生かしている、何かに自分は生かされている、と感じることは、人生を前に向かせます。・・・(中略)・・・「天に恥じず」という言葉がありますが、私の毎日の生き方を律しているものでもあります。
などなど、医療で培った人生のヒントが満載です。