どもりと対人緊張 「ボクは吃音ドクターです」

2011/05/12

本年のアカデミー賞映画「英国王のスピーチ」でも話題になりましたが、吃音(きつおん)のご相談があります。一般的には「どもり」とも呼ばれます。

吃音を隠すために、皆さん大変ご苦労されています。隠そうとすればするほどますます「対人緊張」が高まり吃音がひどくなります。

吃音で参考になる良書が菊池良和「ボクは吃音ドクターです」毎日新聞社 です。

耳鼻咽喉科の医師である著者自身、幼少時から吃音がひどく、どのように克服してきたか実体験が述べられています。

自分の経験から、「家族の間で吃音をオープンに話題にしよう。どもっていたっていいじゃないか」という周囲の対応がいいそうです。

また、吃音は自分だけの悩みと勘違いしていることが多く、“言友会”などのセルフグループに参加して、吃音の体験をお互い共有することで気持ちが楽になるようです。

さらに、自分への「劣等感」が吃音を増悪させると指摘されており、自分に「自信」をつけるポジティブ心理学は吃音にも有効と考えられます。

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