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認知症と介護ストレス 「なぜ、『回想療法』が認知症に効くのか」

2011/05/26

当院では、認知症の治療だけでなく、介護されるご家族の悩み相談にも乗っております。

介護ストレスは、心理ストレスの中でも甚大なストレスだと分かっていて心身不調の原因になります。「備えあれば憂いなし」で、認知症のケアで大切なことを知っておくとストレスが軽減します。

今回ご紹介する書籍は、小山敬子「なぜ、『回想療法』が認知症に効くのか」祥伝社 です。

本書では、認知症のケアでもっとも大切なこととして、「愛情が今でもあると信じることなのです。愛をもって、認知症になった親御さんを支えることなのです。真実がどうであれ、『お母さん(お父さん)は大丈夫』と信じてあげましょう。」と述べられています。

また、「高齢者にも意欲的な人生が必要なのです。、、、、、料理を作ることも、誰かの役に立つということも、脳は大好きです。高齢者に社会の中で一定の役割を担ってもらうことが、一番の認知症予防になるのです。」と高齢者にとって生きがいが大切であることが分かります。

さらに認知症を改善させる手段として「回想法」が紹介されています。

回想法は、「昔を思い出して、みんなで語り合うことで楽しい気分、幸せな気分になる」レクレーションです。本法は、高齢者に、仲間を作り、安心できる“心の居場所”を作るのに効果を上げています。

高齢者にとってご家族が「いい聴き役」になるだけでも、愛情ある介護になるのではないでしょうか?

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