適切な自己表現 「アサーション・トレーニング」

2011/06/23

対人緊張のご相談をよく受けます。

うまくコミュニケーションできなくて、自分の気持ちをため込んで、最後には、感情爆発してしまうという「ためる」か「爆発する」かの両極端な自己表現になってしまっているようです。

良好な人間関係を築くには、“適切な自己表現”について考えておく必要があります。

参考になる書籍が、平木典子「アサーション・トレーニング」日精研 です。

自己表現を英語では「Assertion(アサーション)」といいますが、

(1)非主張的:自分よりも他者を優先し自分のことを後回しにするタイプ。

(2)攻撃的:自分のことだけを考えて他者を踏みにじるタイプ。

(3)アサーティブ:自分のことをまず考えるが他者にも配慮するタイプ。

の3つの表現タイプのうち、(3)を適切な自己表現としてすすめています。

本書では、アサーティブになれない原因として、(A)自分の言いたいことがハッキリしていない場合、(B)結果や周囲を気にしすぎる場合、(C)「誰もが等しくアサーティブになってよい」というアサーション権を忘れてしまっている場合、(D)自分を自分の内面でコントロールしているというより、外的な基準でコントロールしている場合、(E)アサーションスキルを習得していない場合、などをあげています。

ポジティブ心理学では、自分の内面に価値基準をおいて、自分に自信を持つようすすめていますが、この「アサーション」の考え方に通じるセオリーです。

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