腰痛・肩こりとストレス 『ヒーリング・バックペイン』

2019/02/08

腰痛(ギックリ腰)、30肩、40肩、50肩などの関節痛でお悩みの肩はたくさんおられます。整形外科的な治療では、限界があり、ストレス緩和が必要になります。

 

そこで今回ご紹介するのが、ジョン・サーノ『ヒーリング・バックペイン』(春秋社)です。

 

著者はニューヨーク医科大学教授で、痛みとストレスの関係について分かりやすく解説しています。

 

たとえば、

 

・「緊張性筋炎症候群(TMS)」という疾患が、首や肩、腰、臀部、腕、脚などにごく一般的見られる痛みの主な原因になっていると述べた。

 

・TMS患者177人を対象に、治療後どんな状態でいるかを質問するという方法で、追跡調査を行っている。それによると。患者の77パーセントが30代から50代、・・・(中略)・・・この統計から、たいていの背腰痛の原因がにあることがはっきりと伝わってくる。30代から50代といえば、わたしが「責任の年齢」と呼ぶ時期とぴったり重なるからだ。成功しなくては、家族を養わなくては、人に勝たなくては、と一生のうちでもっともストレスのかかる年齢であり、この時期にTMS発症率が最高なのは当然のことだ。

 

・わたしは患者に対し、痛みに気づいたら、意識して、無理にでも心に注意を向けるようにしなさいという。当面の心配事、つまり以前から頭を悩ませている家庭問題や経済的問題、すぐ苛立つ理由、その他心の中にしまってあることすべてに注意を向けるようにという。そうすることで、もう痛みには騙されないというメッセージを脳に送ることができるからだ。そのメッセージが心の深い部分(潜在意識)に届いたとき、痛みは消える。

 

などなど、痛みに悩む人々への福音が述べられています。

 

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