発達凸凹 「『ギフテッド』 天才の育て方」

2011/11/17

アスペルガー症候群などの広汎性発達障害は、今後「自閉症スペクトラム障害」という診断名に統合されることが国際学会で決まりました。

何が新しいかと言うと、発達障害と健常との“境”が設けられなくなったということです。以前から指摘してきましたが、発達障害は病気ではないので当然と言えば当然の結論です。

むしろ、発達障害では、傑出した才能を秘めた人が少なくありません。詳しくは、杉山登志郎・岡南・小倉正義「『ギフテッド』 天才の育て方」学研 をご一読ください。

本書では、発達障害の傑出した才能を神から贈られた「gifted(ギフテッド)」と呼び、発達の弱い部分凹より、強い部分凸に目を向け伸ばしていくよう説いています。

とくに、発達の凸について、

「視覚映像優位型認知」(全体から部分への思考、関連性の重視、空間的・統合的、全体を踏まえた教育が合っている)

「聴覚言語優位型認知」(部分から全体への思考、順序性の重視、時間的・分析的、段階的教育が合っている)

の2タイプに大まかに分けています。

強みを伸ばしていくこの考え方は、当院のポジティブ心理学と共通しています。


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