ポジティブ心理学では、感謝の大切さを説きます。感謝が人の幸福感になくてはならないことがさまざまな研究で実証されてきています。
おすすめの良書がロバート・エモンズ「Gの法則 感謝できる人は幸せになれる」サンマーク出版 です。
本書では、人の性向として、
人間は、ものごとを当然のこととして受け取りがちです。高望みもします。
よいことがあれば、すべて自分自身のおかげと考えます。結局、自分が得たものに関してすべて、「自分は成果を手にする資格がある」と思うわけです。
(中略)
しかし、私たちは、過去も現在も他者からの助けに支えられており、それを忘れてはならないのです。
と訴えています。実際、感謝する心が強い人は、心身とも健康であることが疫学研究で証明されています。
人間、どうしても欲がつのってきて、足りないところ、与えられていないところに目がいきがちになるものです。できたら、毎日少しの時間でもいいので、自分が生かされていること、支えられて生きていることに感謝する時を持ちたいものです。
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