マルクス主義粉砕! 『左翼老人』

2019/04/05

選挙の季節になってきましたが、暴力革命を肯定するマルクス主義に親和性がある政党には注意が必要です。これは、共産党だけではなく、立憲民主党、社民党、日本社会党なども同様です。それらの政党は、リベラル政党を自称していますが、自由を否定し、結果平等に偏りがちです。

 

日本では、リベラル、左派、左翼などと、言葉の定義が曖昧になりがちですが、森口朗『左翼老人』(扶桑社新書)が分かりやすく解説しています。

 

たとえば、

 

・思想の配置としてなんとなく左から「左翼」「左派」「中道」「右派」「右翼」と並べる思考回路が、多くの方に出来上がっています。しかし、これは正しい順番ではありません。

 なぜなら、右派は自由を指向するのに対して右派は民族主義に基づく統制を指向するので、右派と右翼は思想的にかけ離れているからです。

 これに対し、左派と左翼は経済的平等を実現する方法論の違いであって大切にする価値という点で共通性があります。もちろん、健全な左派は暴力や違法活動を嫌いますから「左翼」が容易に「左派」になれるわけではありません。

 ・・・(中略)・・・

 実態は、「右翼」⇔「左翼」//「左派」⇔「中道」⇔「右派」と考えるべきなのです。⇔は思想の移行可能性が高いことを示し、//は思想の断絶性、すなわち移行可能性が低いことを示しています。

 

・旧社会党の末裔である社民党立憲民主党の行動原理は今でも同じです。格差が広がり人々が貧困で苦しむことが革命のパワーですから、下手に福祉で暮らしが楽になられると困るのではないでしょうか。それゆえ左翼政党は弱者のために基本的には働きません。彼らは自分たちの活動を支持してくれる組織化された人々、具体的には労働組合のために働くのです。

 

などなど、さらに、本当の「リベラル」と擬態「左翼」の見分け方が述べられている。有権者を食い物にする政治家(本当は、政治屋)に騙されないようにしたいものです。

 

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