直感力 『「発想」の極意』

2019/04/12

評論家の日下公人(くさか きみんど)さんの発想法が参考になります。創造的な発想には、知性や理性だけでなく、「直感」も必要であるそうです。心理学を専門とする私も同意見です。

 

そこで今回ご紹介するのが、日下公人『「発想」の極意』(徳間書店)です。

 

本書で参考になる記載をいくつかご紹介します。

 

・昨年(2017年)、引退された将棋の加藤一二三(かとう ひふみ)九段は色紙を求められると、よく「直感精読」とお書きになります。まず、ひらめく一手がある。その後で、それが正しい着手かどうか、しらみつぶしに検証していく・・・・。そういう意味だろうと想像します。

 将棋に限らず、何事であれ、理屈つまり「ロジカル・シンキング」だけでは勝てないし、上達もしないという教訓です。

 

・2008年以降、(ノーベル賞の)受賞者は11人を数えますが、「東京大学卒」は根岸英一さんと大隈良典さんのわずかに二人だけ。・・・(中略)・・・地方大学が多くの受賞者を輩出しています。・・・(中略)・・・

 独創性や創造性を養うのは大学のブランドではありません。発明や発見に必要とされるのは発想力であり、直感力であり、ひらめきなのです。

 

などなど、これからの時代には、ますます直感力が必要であることを感じさせます。

 

「発想」の極意 :人生80年の総括 「発想」の極意 :人生80年の総括
1,512円
Amazon

 

 


アーカイブ

PAGE TOP