「信念が人生を変える」ということはこれまでの私のブログで何度か指摘してまいりました。ポジティブ心理学の先行研究でもそのことが実証されてきています。
もう一歩踏み込めば、どんな信念を持っているかが大事になってきます。
今回ご紹介する良書は、キャロル・ドゥエック「『やればできる!』の研究」草思社 です。
本書ではスタンフォード大学教授である著者の20年余りの研究から、「こちこちマインドセット」か「しなやかマインドセット」のどちらを持つかで人生が分かれてくると述べられています。
ちなみに、「マインドセット=信念」と考えていただいて結構です。
著者によれば、
こちこちマインドセットとは、自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないという信念
しなやかマインドセットとは、人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができるという信念
ということです。
そして、しなやかマインドセットを持っている人ほど、自分の能力を大きく伸ばし、幸福感が得られるそうです。
ポジティブ心理学の保守本流を行く良書ですので、ご一読いただければ幸いです。元気が出てきます!
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