信念は実現する 「『老い』に負けない生き方」

2012/04/05

ポジティブ心理学では、「信念は実現する」ことを科学的に実証しています。つまり、「現実のあなた」と「なれるかもしれないあなた」は同じではないと言うことです。

「できない」という思い込みを捨て、「なりたい自分」や「理想の自分」を心に思い描いて努力していくことです。

参考になる良書が、エレン・ランガー「『老い』に負けない生き方」アスペクト です。

著者はハーバード大学心理学教授で、信念の力を実証したさまざまな研究を紹介しています。

特に面白いのが、「カウンタークロックワイズ研究」です。日本語では、「時計の針巻き戻し実験」という意味でしょうか。


彼らは、1979年に75歳の男性たちを対象にした一週間の実験を行いました。男性たちはこの実験の目的は知らされず、単に一週間合宿所で暮らすということしか教えられていませんでした。


そこでは、1959年以降の写真、新聞、雑誌、書籍などを持ってくることを禁じられました。「これから一週間、今が1959年であると思ってください」と告げられその頃のようにふるまうよう指示されます。


1959年というと、男性たちが55歳だった年です。このシナリオの強化のため、その当時の服が用意され、全員にその人の50代の頃の写真が入った身分証明カードも配られました。この一週間、男性たちはまさに55歳の目で世の中を見て、お互い当時を振り返って「若いとと思い込む」ように設定されたのです。


その一週間後、なんとほとんどの参加者が、身体の柔軟性が明らかに増し、姿勢がよくなり、手の力もずっと強くなったというのです!


また、視力が平均して10%近く改善し、記憶力も向上したと言います。


これは、『信念が人間の肉体をも若返らせる』という驚くべき研究結果です。


ポジティブな自分を心に思い描いて、幸福な人生を実現してまいりましょう!!

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