「サイコ・サイバネティクス」(Psycho-Cybernetics)という言葉を知っているでしょうか?
サイバネティクスとは「舵取り」を意味するギリシャ語を語源としており、第二次世界大戦以降、ミサイルの自動制御システムなどに応用された理論で、それを心理学にも当てはめたのが、サイコ・サイバネティクスなのです。
サイコ・サイバネティクスについて分かりやすく説明した良書が、マクスエェル・マルツ「潜在意識が答えを知っている!」きこ書房です。1960年に発刊されて、現在まで全世界で3000万部以上の売り上げを誇っています。
著者のマルツは、もともと美容整形外科医で、心理学者ではありませんでした。しかし、美容整形手術後、自信がついて人生の成功をつかむ患者と、整形しても依然として自信がないままの患者に分かれることに気づいたといいます。そこで、その理由を分析するために心理学の勉強を始めたのでした。
そこで、発見したのが「劣等感というのは事実や経験に起因するのではなく、事実に対して下した判断や経験に対する評価から生じる」ということ、
最大の発見は、「自己イメージが人生を決めている」ということです。
この自己イメージが、人生の舵取り役を果たして、人生の幸・不幸を決めていくのです。
本書では、この自己イメージを潜在意識から変えてポジティブにしていく方法が述べられています。ポジティブ心理学ともかなり親和性がある理論で、一読に値します。
できれば繰り返し読んで、潜在意識まで落とし込むと人生がグングン好転していくことでしょう!
潜在意識が答えを知っている!/きこ書房
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