カウンセリングでは、その人なりの「小さな気づき」の積み重ねを重視します。その積み重ねの質と量で、人生の幸・不幸が分かれてくると言っても過言ではありません。
今回ご紹介する良書は、野澤卓央「目立たなくても本当に必要とされる人になる小さなコツ」大和出版です。
本書では、著者が1,000人以上の「人生の達人」に会ってつかんだヒントをまとめた「生き方の気づき集」になっていて、私たちにも有益です。
たとえば、
・現実をよくしたい、本当に成長したいと思うなら、現実のうまくいかない自分を認めること。
・私が昔から大切にしてきたことは3つある。それは、「褒めること」、「感謝すること」、「人に貸しを作ること」。
・効果の出やすいアドバイスとは、「私はこうしたよ」という体験談から生まれたものでした。そして、体験談から生まれたアドバイスのほとんどが、シンプルなものばかりでした。
・自分と人を比べる必要がない理由、それは、「他人と自分の輝く場所は絶対に違う」から。
などなどです。
ポジティブ心理学でも、科学的研究がベースにはなっていますが、現実世界で有効でなければ無意味と考えます。「実地に、人を幸せにできる知識」が最重要なのです!
目立たなくても本当に必要とされる人になる小さなコツ/大和出版
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