いじめ問題 「なぜ日本の教育は間違うのか」

2012/08/09

大津市の「いじめ」による中2男子生徒自殺は非常に痛ましい事件でした。とくに、学校と教育委員会が最後まで、いじめの事実を隠そうとしていたのが、往生際が悪いと感じられた方が少なくなかったのではないでしょうか?

しまいには、記者会見で、教育委員会がいじめた側の子供たちの人権を言い出した時には、開いた口がふさがりませんでした。

当院にも、いじめ被害の相談が多数寄せられます。いじめに対する考え方をしっかり大人が持っていることが必要だと思います。

そこで参考になる良書が、森口朗「なぜ日本の教育は間違うのか~復興のための教育学~」扶桑社新書です。

本書では、

・「ゆとり教育」が失敗であったこと。

・今話題の「フィンランド教育」の正確な情報提供。

ゼロ・トレランスによって、子供の不良行為、いじめには厳正に対処すべきこと。

・人権思想は、神仏への信仰が始めにあったこと(つまり、自然権)。

などなど、学校問題が、国際的、歴史的に広い観点から述べられていて、とても参考になります。

まず大人が正しい知識を持つことです。まかり間違っても、いじめられた子供に、「お前にも責任があるぞ!」などと言って、泣き寝入りさせるようなことだけはさせてはなりません!


なぜ日本の教育は間違うのか ~復興のための教育学~ (扶桑社新書)/扶桑社

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