病は気から 『風邪の効用』

2019/07/10

「ストレスは万病の元」と言われますが、最近の学術研究でも裏付けられています。昨日の朝日新聞の朝刊でも、「ストレスが乳がん発症に関わっている」ことを示唆した研究が紹介されていました。

 

そこで今回紹介するのは、野口晴哉『風邪の効用』(ちくま文庫)です。

 

本書では、「心と風邪」の関係について“するどい”指摘をしています。

 

たとえば、

 

・欲しい物が貰えなかったり、よそに注意が行って自分には注意が向けられないと思っている子供達が、風邪を引いたりしたような時は、そういう機会にそういう要求を果たそうとする動きが起こる。それでまた厄介になるのです。だから風邪を治すためにはその深層心理の研究までしなければならない。

 

・寒い時に、うっかりお使いを頼むと途端に風邪になる。では寒いから風邪を引いたのかというと、凧などを上げる時は平気であげているのだからそうではない。そういうように、ヒョッとしたことで心は風邪を掴まえてしまう。だから風邪の操法をするなら、まず、潜在意識の中に反抗を作らないようにすることが大切です。

 

などなど、私たちの風邪の心理が分かりやすく解説されています。

 

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