超高齢化社会 『ライフシフト』

2019/07/31

日本の平均寿命は世界トップで、100歳以上の人はすでに6万人以上になります。2007年生まれの子供たちの半数が107年以上生きることが予想され、日本は超高齢化社会に突き進んでいます。「定年うつ」になって来院される患者さんが少なくありません。これからの長い人生を見すえて、戦略的に人生設計していく必要があります。

 

そこで今回ご紹介するのが、リンダ・グラットンら『ライフシフト』(東洋新聞新報社)です。

 

本書では、寿命100歳時代の人生戦略のヒントがさまざま述べられています。

 

たとえば、

 

・人生が短かった時代は、「教育→仕事→引退」という古い3ステージの生き方で問題なかった。しかし、寿命が延びれば、二番目の「仕事」のステージが長くなる。引退年齢が70~80歳になり、長い期間働くようになるのである。

 

・長い年数働き続けるのは、あまりに過酷だし、あまりに消耗する。そして率直に言って、あまりに退屈だ。そこで、3ステージの人生に変わって登場するのがマルチステージの人生だ。たとえば、生涯に二つ、もしくは三つのキャリアを持つようになる。

 

・人生で多くの移行を経験し、多くのステージを生きる時代には、投資を怠ってはならない。新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変えるための投資、新しいライフスタイルを築くための投資、新しいスキルを身につけるための投資が必要だ。寿命が延びて人生の時間が多くなれば、投資に費やせる時間も増える。

 

などなど、長い人生をハッピーに生き抜くための「基本的な心構え」が学べます。

 

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