発達障害(自閉症、アスペルガー、ADHDなど)のご家族から相談を受けるがことが少なくありません。
本人だけでなく、そのご家族にとってどのように本人をサポートしていけばいいか悩みの多いところかと思います。
そこでお勧めの良書が佐々木常夫「ビッグツリー ー自閉症の子、うつ病の妻を守り抜いて」(WAVE出版)です。
著者は、東レのエリート社員でしたが、仕事が忙しい中、どのようにして自閉症の息子さんと子育てうつになった奥さんをサポートしていったのか、実体験が分かりやすく述べられています。
以下、語られている心構えをいくつかご紹介します。
・「何のために結婚したのか」、「何のためにこんな苦労をしているのか」といった「何のため」という問題ではないのだ。 要は、自分が出会った人生であり、自分が選んだ人生なのだ。それなのにこんなに惨めになるなんて、それは私の生き方ではない。私はいつも「必ず良い日が来る」という前向きな姿勢を持っていたはずだ。いや、絶対良い日は、笑い会える日は必ず来る。心細い心境になりながら、私はそう信じていたかった。
・母の存在も大きい。「運命を引き受けよう」という彼女の教えがなければ、私は自分を支え続けることは出来なかったであろう。
などなど、実体験者ならではの力強い言葉で綴られていて勇気が出てきます。
私たちも、他人と比べて惨めになるのではなく、世界唯一のかけがえのない人生を生きていることを自覚し、その中から心の成長を遂げていきたいものです。
完全版 ビッグツリー~自閉症の子、うつ病の妻を守り抜いて~/WAVE出版
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