理不尽を学ぶ 「20代の起業論」

2013/11/06

20代から30代前半は、社会では若手で、さまざま苦労することも多いかと思います。ワンプレーヤーとして仕事の成果を求められる時期ですが、顧客からの劣悪なクレームや上司からの無茶振りなど理不尽な経験も少なくないと思います。

そこで今回ご紹介する書籍が、榊原健太郎「20代の起業論」(ダイヤモンド社)です。

著者は1974年生まれで、私より2才年下ですが、60社以上のベンチャー企業に融資、起業支援する「サイムライインキュベート」の代表取締をされています。20代からサラリーマンで苦労した自分の経験が、今、起業支援に役立っているそうです。

たとえば、

・僕は、「不条理」の体験が必須という理由で、数年の社会人経験はあった方がいいと考えています。「不条理」を知ることのメリットはいくつもあります。

まず、「不条理」を経験した人はリスクを取ることができます。順風満帆の人生を歩んできた人は、安定志向が身に付いてしまい、リスクを取って起業しようという気持ちになりません。

次に、起業家ならではの「不条理」に遭遇しても、「不条理」にある程度慣れているので耐性があります。これがあとでお話しする、起業家に必要不可欠な「突破力」に通じていきます。・・・(途中略)・・・

また、「不条理」を経験すると、世の中の矛盾や間違いに気づく力がアップします。それがビジネスのアイデアになります。結果として、「不条理」な経験をしている人ほど成功する確率が高くなります。

などなど、若手のビジネスマンに必要な教訓が満載です。

この「ピンチをチャンスに変える力」は、起業を目指す青年だけでなく、今の会社で管理職に上がっていくためにも必要な心構えでしょう。


20代の起業論―――成功するアイデアとリーダーシップのつくり方/ダイヤモンド社

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