限界突破 「『考える力』の鍛え方」

2013/11/13

人生、何度か逆境、苦難、困難な時期に遭遇します。特に、若い頃に遭遇した人生の壁は、大きく見えるものです。

そこで、今回おすすめする良書は、上田正仁「『考える力』の鍛え方」(ブックマン社)です。

著者は、東大の物理学者です。教授として多くの学生たちを指導する際にに培った教訓を本書では忌憚なく述べています。

たとえば、

・歴史上、最も偉大な天才と呼ばれる物理学者アインシュタイン博士は、こんな発言をしています。「私はすごく頭が良いわけではなく、ただ、人よりも長い時間、問題と向き合っているだけだ」「私に特別な才能などない。ただ、情熱的と言えるほどに好奇心が旺盛なのだ」

キュリオシティ・ドリヴン(curiosity driven)では、ゴールとは一見関係なさそうな方向に、好奇心のおもむくままに進みます。一見、非合理・非効率に見えますが、ゴール・オリエンテッドとはまったく違う、当初の目的に縛られない自由な発想を得ることが出来るのが特徴です。・・・(中略)・・・実は世界を揺るがせた大発見の多くは、ゴール・オリエンテッドではなく、キュリオシティ・ドリヴン的な「脇道」で見つかっているのです。

などなど、これからの日本や世界の未来を切り開いていく若者にとって、大切な考え方が数多く述べられています。

人生の失敗や逆境も、一見、目標達成のための障壁のように見えるかもしれませんが、実は、そこから新しい成功が生まれるかもしれません。「ピンチはチャンスである」と考えるのがポジティブ心理学です。


東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方/ブックマン社

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