忍耐の経営 「売れる企画はマイクロヒット戦略で考えなさい!」

2014/03/05

来月から、消費税が5%から8%へ増税されます。過去の消費税増税後の景気推移をみれば、消費税増税後の今年の景気は、確実に冷え込むと予想されます。

したがって、本年は、生活費が上昇して家計のやりくりに苦しむ主婦だけでなく、難しい会社運営をしいられるビジネスマンや経営者にとっても、まさに“忍耐の時”です。

この時期におすすめの書籍が、廣瀬知砂子「売れる企画はマイクロヒット戦略で考えなさい!」(かんき出版)です。

本書では、大きなリスクを負ってメガヒットを狙うのではなく、マイクロヒットを積み重ねていって、堅実なビジネスを展開していく方法が満載されています。

たとえば、

・食品業界では、ヒット商品になる確率は「100に1つ」だとも「1000に3つ」だとも言われています。・・・(中略)・・・「確実に打てるところを狙えば、打率が上がる」という考え方。実は、これが商品をヒットさせる上でも重要な鍵となっているのです。

・すでに大きくなっているマーケットを狙いつつ、そのなかで消費者の目を惹きつける特徴のある商品をつくること。そこで一定数の顧客を確実に獲得してからヒットの輪を広げていこう、という考えが、マイクロヒット戦略なのです。

・マイクロヒット戦略は、ティッピング・ポイント(“マイクロヒット”が“メガヒット”に変わるターニングポイントのこと)を迎えるための2つの原則「①少数者の法則」「②粘りの要素」に近づけていくものです。ターゲットをマイクロ化することは「①少数者の法則」に該当し、コンセプトをマイクロ化することは「②粘りの要素」につながるというわけです。

などなどです。具体的なマイクロヒット戦略の立て方も述べられていますので、本書を一読ください。

ともあれ、不況期でも、売れ続ける商品・サービスは少なくありません。ビジョンを明確にして、粘り強く実績を積みかねていくことが、「成功への道」なのでしょう。

来週(3月12日)の「HSC院長ブログ」は、第72回アメリカ心身医学会(サンフランシスコ)研究発表につき海外出張するため、更新をお休みさせていただきます。大変恐縮です。


売れる企画はマイクロヒット戦略で考えなさい!/かんき出版

 

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