普遍的潜在意識の証明 『眠れる予言者 エドガー・ケイシー』

2014/05/21

HSCでは、退行催眠により、本人の潜在意識にアクセスして、インナーチャイルドや前世などを思い出してもらって、現在の問題解決のヒントにしています。詳しくは、拙著『ポジティブ三世療法』をご一読ください。

『ポジティブ三世療法』でも解説していますが、人間には、「表面意識」のほかに、「潜在意識」があり、潜在意識は、さらに、「個人的潜在意識」と「普遍的潜在意識」に分けられるのです。

この普遍的潜在意識は、分析精神科医のカール・ユングによって発見されましたが、他にも報告があります。今回紹介する書籍もその一つです。光田秀『眠れる予言者 エドガー・ケイシー』(総合法令)です。

エドガー・ケイシーは、20世紀前半に活躍し、アメリカを代表する心理療法家で、自己催眠下で患者の潜在意識にアクセスし、病気の原因や治療法を聞き出しました(「リーディング」という)。本書では、彼の生涯とその業績について簡潔に紹介されています。

たとえば、

・リーディングの情報源について、ケイシー自身は次のように述べています。すなわち、フィジカルリーディング(病気の診断や、美容健康に関して取られたリーディングのこと)の場合は、患者あるいは依頼者の潜在意識から情報を得、それ以外のリーディングに関しては、ほとんどの場合、「アカシックレコード」という霊的次元の普遍的な情報源から得ているのだと。

・ケイシーのリーディングにも仏陀の三毒(貪<とん>・瞋<じ>・癡<ち>)に似た概念があります。ケイシーはそれを「邪悪の果実」と呼んでおり、「憎しみ、怒り、敵意、不正、嫉妬」をあげています。ケイシーはこれらの邪悪の果実を自分の人生から取り除くと同時に、積極的に「霊の果実」を植えるように勧めています。

・では「霊の果実」とは何かということですが、これは聖書の中に出てくる言葉で、「忍耐、辛抱、隣人愛、親切、優しさ、柔和」と定義されています。ケイシーはカルマ的なトラブルに苦悩している人々に対して、ほとんど常にこの霊の果実を植える努力をするよう勧めました。

などなど紹介されています。

ケイシーのリーディングは、効果抜群で、全米からたくさんの相談者が訪れたとのことです。ケイシーの治療法は、HSCの心理療法とかなり共通しており、効果があるものは古今東西普遍的なのだなと改めて実感します。


眠れる予言者エドガー・ケイシー―あなたの魂をみがくスピリチュアル・メッセージ/総合法令出版

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