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脱出力 『うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話』

2014/06/11

引きこもり対人恐怖の相談を多く受けます。悩んでいるのは自分だけでないので、そこから脱出した先人達の教訓を学ぶことをおすすめしています。

今回紹介するのが、阪口裕樹『うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話』(朝日新聞出版)です。

引きこもりから脱出した著者自身の実体験から、参考になる教訓が満載です。

たとえば、

・精神病は心のなかの問題であり、結局は自分自身の意志で治していかなければならない。・・・(中略)・・・満足度を感じるレベルを、極限まで下げて生きることを考えた。小説を書くことをやめても、日記だけは書き続けていた僕は、「一行だけも書けば、価値のある一日を過ごした」と思い込むようにした。

 それさえもつらくなれば、「今日も呼吸をして、生き延びた」という、ただそれだけの達成に満足を感じるようにした。

・働いていないと何を見つけることも、何を手に入れることもできないんさ。今すぐ、とは言わない、でも仕事をしなさい。それ以外に救われる道はないよ。

・自分の能力から仕事を探すのではなく、自分が理想とするライフスタイルをまず思い描く。そして、そのライフスタイルが叶えられる仕事を逆算して考える、という仕事の選び方だ。

・僕は、引きこもってしまう原因の一つは、引きこもれる環境にあるからだと考えた。実家があり、ご飯が出て、家にいることが許されてしまう環境。しかし、もしその環境がなくなってしまったらどうなるんだろう。着の身着のままで社会に放り出されたら、頼るべき人が誰もいなくなれば。僕は、そいつは自立するしか他に道はないと思うのだ。

・引きこもりやニート、うつ病などになったまま外に出られなくなってしまった人が、もう一度社会に交わるためには何が必要か。僕は「ひとりでも生きていける、具体的な力」を身につけることだと思っている。具体的な力とは、ひとりでも生計を立てていけるだけの、お金を稼ぐ力だ。

などなど、実体験からつかみ取った教訓なので、説得力が違います。

「あまり考えすぎずに、行動を始める」ことで道が開けるということなのでしょう。


うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を自由に飛び回るようになった話/朝日新聞出版

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