スピーチ・スキル向上法 『自分の考えを「伝える力」の授業』

2014/08/06

何事も「準備8割」と言われますが、スピーチにもあてはまります。スピーチ恐怖、会話恐怖などの相談をよく受けますが、準備をしっかりしておけば、誰でも乗り越えられる問題です。

今回ご紹介するのは、狩野みき『自分の考えを「伝える力」の授業』(日本実業出版社)です。

説得力の達人である著者が、スピーチ上達法を分かりやすく説明しています。たとえば、

・「説明の手順」のルールは、次の3つです。①最初に、シンプルかつ、十分な定義をもってくる。②詳細説明は「何を入れて、何を捨てるか」がカギ。③詳細の並べ方は、逆ピラミッド(つまり、優先度が高いものから低いものへ説明していく)で。

・相手にきちんと理解してもらえる意見の伝え方9つのコツ。①とにかく結論を最初に言う。②相手に合った話し方で話す。③話全体の流れを見せる、これから何を話すのか予告する。④大事な箇所は繰り返す。⑤断定的な口調は避ける。⑥あくまでも自分の一意見であることをアピール。⑦手を効果的に使う。⑧相手の目を見よう。⑨伝えるための「良い声」を意識する。

などなど、実践的なアドバイスが満載です。

年齢を重ねてくると人前で話す機会が増えてきます。「備えあれば憂いなし」です。現在、話す機会がそれほどない方でも、来るべき日のために準備しておくとよいでしょう。


自分の考えを「伝える力」の授業/日本実業出版社

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