人生の問題、現在の悩みを分析してみると、今世でなく、前世の原因であることがあります。
以前のブログ(→こちら)でご紹介したように、当院では、退行催眠を駆使して(前世療法)、問題の原因となる前世を思い出して、問題解決のヒントを得ていきます。
当院だけでなく、世界各地でこのような治療をしています。
今回ご紹介するのは、クリスチアン・タル・シャラー『光の剣』(ハート出版)です。
著者は、フランスの医師で、過去世療法により数多くの患者を癒やしているといいます。本書では、その臨床経験から得た教訓が述べられています。たとえば、
・私が修得した近代西洋医学は、薬や手術という手段によって対症療法的に病気と戦い、病気を排除しようとするだけであり、患者が抱えている根本的な問題には全く関心を払わない、ということに気づいたのです。
・たとえどのような技術を使ったとしても、中心的なねらいは、常に、潜在意識の奥に潜む、今の問題の原因となっている過去の場面に到達することでした。
・身体と精神の不調の原因となる制限された考え方を、積極的で明るい考え方に置き換えてやる必要があります。
・過去世退行セラピーの素晴らしい点は、霊的な意識を持てなかったために生じさせてしまったかつての苦しい死の体験を、深く深く癒やせることです。死とは、父なる神のもとに帰ることにすぎません。死とは、解放、自己拡大、至福の別名にすぎないのです。一方、肉体こそが唯一の実在だと思っている人にとって、死とはまことに耐えがたいものです。そういう人にとって死とは、牢獄からの解放ではなくて、虚無への転落なのです。なんと恐ろしいことでしょう。
などなど、実体験に基づく教訓が満載です。
「人間とは、永遠の生命を持ち、転生輪廻しながら魂修行している存在である」という霊的人生観が、人生問題の解決の要となります。
光の剣・遙かなる過去世への旅―スピリチュアル・セラピーで「からだ」の力を取り戻す/ハート出版
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