心身相関 『50歳を超えてもガンにならない生き方』

2014/12/03

私の研究フィールドの一つに、「心とガン」があります。ストレスでがんが発症したり、がんの予後が悪くなったりすることを、何編か論文発表してきました。

私の研究は疫学研究だったのですが、自分の臨床経験から、心ががんに影響することを啓蒙している内科医がいます。土橋重隆『50歳を超えてもガンにならない生き方』(講談社)です。

土橋ドクターによれば、

・右乳ガンの患者さんが精神的なストレスをじわじわと累積させていったのに対し、左乳ガンの患者さんはある時期にドカンと肉体的なストレスを受けている。

・肺ガンの患者さんは基本的に生真面目な性格の人が多く、とりわけ「病気に対する恐怖心が強い」ことが分かってきたのです・・・。

・肺ガンの患者さんとはまた違った生真面目さをもっているのが、胃ガンの患者さんです。彼らの生真面目さは「融通が利かない」「頑固な」類いのものが多く、それゆえに、意に沿わない仕事でも真面目にこなし、ストレスを累積させていくというケースが多く見受けられました。

などなど、臨床経験ならでわの具体的表現で参考になります。

本書でも指摘しているように、ガンと診断されても、それを教訓として、生き方を変えることでガンが消失してしまうことがあるのです!!


50歳を超えてもガンにならない生き方 (講談社+α新書)/講談社

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