ウェルビーイング 『ポジティブ心理学の挑戦』

2014/12/10

人のポジティブ心理状態を表す指標に「ウェルビーイング(Well-being)」があります。ポジティブ心理学の主要な研究対象にもなっています。

そこで今回ご紹介するのが、マーティン・セリグマン『ポジティブ心理学の挑戦』(ディスカバー)です。

著者のセリグマンは、ペンシルバニア大学・心理学教授で、ポジティブ心理学の創設者です。

本書では、ウェルビーイングの5つの要素として、

①ポジティブ感情:快の人生

②エンゲージメント:いわゆる没我状態で、あとから回想的に満足する

③意味・意義:自分よりも大きいと信じる存在に属して仕えること

④達成:または成功

⑤関係性:他者との関わり

と述べています。

確かに、人間「快楽」のためだけに生きてハッピーになるわけではありません。ソクラテス、イエス、吉田松陰のように、自分個人の快楽に関係なく、大義のために生きた偉人たちの生き方を見ると、単なるポジティブ感情よりは、ウェルビーイングの方が、より多面的で、人生の真理を表している気がします。


ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ/ディスカヴァー・トゥエンティワン

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