ポジティブ心理学の研究では、「学歴」よりも、その人の「成功マインド」が人生を幸福にさせることがわかっています。
今回ご紹介するのがその典型例です。藤田順三『高卒でも大使になれた』(海竜社)です。
本書では、題名が示すように、高卒の著者が、「成功マインド」と「地道な努力」により、現在ウガンダ大使で活躍されています。
本書で紹介されている著者の成功マインドは、
・私は上司に恵まれていたと思うし、そういう上司には今でも感謝している。しかし、それも私自身が常に真摯に仕事に取り組んでいたからだと思う。遊び半分でやっている部下に上司が真剣になって真摯に考えてくれるほど、世の中は甘くない。
・人間の能力、個人差はあっても、その差は実は大したことはない。いかに物事に熱中できるか、集中できるか、そこに違いが生まれてくるのである。諦めないこと、これが人生には肝要である。
・誰の人生にも、実は「人生を変えるその一瞬」というのは一度だけでなく、何度も繰り返しあるということだ。問題は、その一瞬を取り逃がさず、しっかりと掴み取り、上手に生かせるかどうか、そこに人生の分かれ道があるのだ。
などなど、私たちにも参考になる教訓です。
「過去は過去」として、これからの人生をどのように変えられるかが重要なのです。
高卒でも大使になれた――私を変えた人生のその一瞬/海竜社
溝の口精神科・心療内科医が教える:うつ病予防のためのヒント