教養の力 『実用 聖書名言録』

2018/12/26

欧米のリーダーの演説を聴いていると、よく聖書の言葉が引用されています。アメリカのトランプ大統領のスピーチでも、よく信仰の話や聖書を引用しています。宗教の教養が、欧米のエリートの条件になっているわけです。

 

そこで、今回ご紹介するのが、賀来周一『実用 聖書名言録』(キリスト新聞社)です。

 

本書では、旧約聖書と新約聖書の中から、代表的な90センテンスを引用しながら、分かりやすく解説しています。

 

たとえば、

 

・神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった(創世記1章31節)。解説・・・聖書がここで用いた「造る」という言葉は、神が創造するとき以外には使われない言葉である。この言葉には、造ったらそれでおしまいというのでなくて、造ったものを維持し、管理し、完成に導くという意味もある。・・・(中略)・・・存在そのものが「よし」とされて完成する。

 

など、とても勉強になります。現代社会は、競争社会で「条件づけの善」が当然とされていますが、宗教的には、「無条件の善」もあるのだと分かります。感謝の思いが湧いてきます。

 

本年も、本ブログをご愛読いただきありがとうございました。来年は1月11日(金)からの更新となります。H31年も、皆さまにとってさらに素晴らしい年になることを祈念いたします。

 

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