臓器の意識 『心臓の暗号』

2015/03/11

HSCでは霊的人生観をベースとした心理療法を展開しています。その人生観とは、「人間とは永遠の魂をもっており、転生輪廻を繰り返しながら魂修行している存在である」という考えです。

霊的人生観の心理学的研究については、「臨死体験」や「前世療法」などをこれまでご紹介してきました。

さらにこれまでの報告を見ると、私たちの臓器にも意識があることが示唆されています。たとえば、ポール・ピアソール『心臓の暗号』(角川書店)が参考になります。

本書では、臓器移植後に、臓器提供者(ドナー)の意識が影響して、移植された患者(レシピエント)の性格や行動が変わった症例が多々報告されています。

たとえば、

「私(精神科医)の患者の8歳の女の子は殺害された10歳の女の子の心臓を移植されました。女の子のドナーを殺した男の夢をくりかえし見ては、夜中に悲鳴をあげるので、母親が私のところに連れてきたのです。女の子は犯人が誰だかわかっていると母親は言います。何度かセッションをしたあと、私もそのこの話を否定しきれなくなり、母親とともに警察に通報することに決めました。すると女の子の話した特徴をもとに、容疑者が見つかったのです。彼女が提供した証拠が決め手となって、その男の犯行だと断定されました。犯行時刻、凶器、場所、犯人の着ていた衣服、被害者が殺されるときに言ったこと・・・心臓移植を受けた女の子の証言は、すべて正しかったのです」

など、何とも不思議な症例の数々ですが、霊的人生観から見たら、理に適っているといえるでしょう。


心臓の暗号/角川書店


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