貿易戦争 『アメリカに敗れ去る中国』

2018/11/23

マスコミでは、現在の米中貿易戦争を「両者痛み分け」のように報道するところが少なくありません。ただ、実際は、中国の完敗に終わるでしょう。

 

今回ご紹介するのが、軍事にも詳しい日高義樹さんで、『アメリカに敗れ去る中国』(徳間書店)です。

 

たとえば、

 

・トランプとその周辺の強硬派からすると、習近平のやり方を認めれば、世界経済の基盤になっている資本主義が崩壊してしまう。習近平の主張している中国のやり方というのは犯罪なのである。日本では平和ボケの結果、このきわめて明確な事実についての理解が不足しているが、中国の不法と違法を取り締まるには、究極的には戦争しかないのである。

 

・中国は数の上ではいまや、アメリカやロシアに匹敵する兵器を保有している。それにもかかわらず、なぜ依然として戦いの技術面で遅れているのか。その最大の理由はすでに述べたように、中国が自ら技術を開発するのではなく、常に外国から盗んでいるからである。

 

・多くの人々が米中経済戦争の行方がどうなるか大騒ぎしている中で、私が、「すでに結果が出てしまっている。中国が敗れる」と述べているのは、ドル体制のもとにおける戦いでは、アメリカの力とルールが先行し、中国はそれに対抗できないという厳然たる現実があるからだ。

 

などなど、国際政治学者ならではの卓見が満載です。

 

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