ポジティブ心理学では、「希望」による癒やしを重視しています。ただ、お気楽な楽観主義ではいけません。現実を直視し、それを解決しながら、明るい未来を信じることが必要なのです。
そこで、今回紹介するのは、ジェローム・グループマン『病を癒やす希望の力』(草思社)です。
本書では、希望に関するさまざま効果が紹介されています。
・希望と楽天主義は異なる。「前向きに考えなさい」と言われたり、過度に薔薇色の未来を約束されたりしても、希望は生まれない。楽天主義と異なり、希望は紛れもない現実に根ざしている。・・・(中略)・・・希望は、心の眼で、よりよい未来へと続く道を見るときに経験する高揚感である。
など、本書では、たくさんの症例も紹介しながら、希望の大切さを訴えています。
病を癒す希望の力: 医療現場で見えてきた「希望」の驚くべき治癒力/草思社
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