世界情勢 『アメリカは立ち上がる』

2015/05/13

情報化社会にあっては、世界情勢が自分の生活に影響することが少なくありません。自分に関係ないと考えがちになりますが、世界情勢から目を離すことはできません。

最近の本で私が参考になったのは、日高義樹『アメリカは立ち上がる』(徳間書店)です。

著者は、「日高レポート」として著名で、アメリカを含め、世界情勢についてリアルタイムな情報を発信しています。有益です。

本書では、最近の「原油安」について、その理由も含め、かなり分かりやすく解説しています。

本書で、私が参考になったのは、

日米安保条約は、アメリカが望んだものである。日本に再び侵略行為をさせないために軍事力を取り上げること、かわりにソビエトから侵略されないように、アメリカの犠牲と努力によってに日本を守ることにしたのである。この状態に、アメリカの若い世代が不満を持ち始め、豊かな日本をなぜアメリカが守るのかという疑問を呈している。この疑問は当然のことである。アメリカが新しく共和党政権のもとで日本寄りの政策を展開することになったとしても、この疑問は変わらないどころか、より強くなるものと思われる。

・日本がエネルギー政策の中で力を入れなければならないのは、長期的に見た原子力エネルギーの安全利用と、原油を自由に買うことのできる自由貿易体制の強化である。

などなど、リアルな世界情勢を踏まえた有益な提言が満載です。


アメリカは立ち上がる: ジェブ・ブッシュと石油新時代/徳間書店

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