努力精進 『もっと遠くへ』

2018/09/14

以前このブログでご紹介した清原和博『清原和博 告白』が現在、ベストセラーになっています。本書で清原氏が良書として紹介していたのが、王貞治『もっと遠くへ』(日本経済新聞出版社)で、私も読んでみました。

 

ホームランの世界記を打ち立てた王貞治氏ですが、その思想・哲学も伊達ではありません。

 

たとえば、

 

・私は意識のなかで、バットで球に切り込み、真っ二つにするイメージを持っていた。球にバットが当たって、球がはじかれて終わり、ではない。バットが球に当たったあと、その中心に向かってバットが切り進んでいき、球の向こうに通り抜ける。つまりボールを真っ二つに切るのだ。こういう意識を持つことによって、投球に対する集中力が格段に高まり、球を捕らえる精度も上がってきたのである。これも打撃に「氣」「間合い」の概念を持ち込んで指導していただいた荒川さんのお陰である。

 

・結局、打撃を突き詰めていくと、失投を見逃さないこと。私はそれが一番の「骨」だと思っている。そのためには、いつでも初球から振れる準備をしておかなくてはならない。打席に向かうまでのルーティンは即「臨戦態勢」を取れるようにするための手順だったもいえる。

 

などなど、どんな時でも、野球に真剣勝負で向き合っていた姿勢がうかがえます。清原和博とは対照的で勉強になります。

 

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