心身医学の先行研究によれば、末期がんと診断されても、劇的に治ってしまう症例が報告されています。そういった症例をRadical Remission(劇的な寛解)と呼ばれています。
そこで今回紹介するのが、ケリー・ターナー『がんが自然に治る生き方』(プレジデント社)です。
本書では、これまで世界で報告された1000例あまりのRadical Remissionについて調査し、その結果を報告しています。
そして、Radical Remissionにいたった人たちには、9つの共通項があったとのことです。
それは、
1.抜本的に食事をかえる
2.治療法は自分で決める
3.直感に従う
4.ハーブとサプリメントの力を借りる
5.抑圧された感情を解き放つ
6.より前向きに生きる
7.周囲の人の支えを受け入れる
8.自分の魂と深くつながる
9.「どうしても生きたい理由」を持つ
となっています。9つの共通項のうち、6つまでが自分の考え方を変える項目になっているのが注目です。人間は、考え方一つで、がんまで癒やしてしまうということなのでしょう。
がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと/プレジデント社
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