積小為大 『ぼくはマンガ家』

2016/01/27

積小為大(せきしょういだい)」とは、二宮尊徳の言葉で、「塵も積もれば山となる」ということです。要は、焦らずにコツコツ前進していくのが大切なのでしょう。

そこで、今回ご紹介するのが、手塚治虫『ぼくはマンガ家』(毎日ワンズ)です。

手塚治虫は、日本人なら知らない人がいない、日本を代表するマンガ家ですが、本書では、彼の人生観が様々紹介されていて参考になります。

たとえば、

・長編「白雪姫」が封切られると、たちまち一財産摩ってしまった。およそ五十回は観たと思う。次の「バンビ」は、八十回以上観た。「バンビ」は、朝、パンを買って映画館へかけつけ、上映回数分の当日券を買い一日観つづけて、最終回が終わると、翌日に備えて付近の連れ込み宿に泊まった。

・漫画家になってからも、映画は、とくに洋画にはできるだけ通った。一年に三百六十五本以上観たこともある。これは映画批評会場の本数だそうである。

などなど、地道に勉強していたことがうかがえます。

何事も一朝一夕には事はなりませんが、夢を持って、努力しつづけることが大切です。


ぼくはマンガ家―付録・デビュー作品/毎日ワンズ


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