当院では、依存症の方の治療も行っています。依存症には、アルコール依存症、薬物依存症などの「物質依存症」とギャンブル依存症、ネトゲ依存症、買い物依存症、恋愛依存症などの「行動依存症」に分けられます。
今回ご紹介するのが、先日発刊されたばかりの清原和博『清原和博 告白』(文藝春秋)です。
元プロ野球選手の清原氏ですが、覚せい剤使用で昨年拘置所から出所した直後には、私も写真週刊誌『週刊FLASH』(7月18日号)からコメントを求められました。
清原氏は、現在も、医療機関に通院しながら、覚せい剤依存症とうつ病と闘っているそうで、皆さんで応援したいものです。
本書を読むと、彼が、引退後に有意義な「セカンドライフ」を描けていなかったのが、覚せい剤にはまっていく誘因になったことがうかがえます。
清原氏の場合、現役時代は活躍して成功していた分、引退後の方向転換が難しかったのでしょう。私たちも、「他山の石」として教訓にしたいものです。
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