流行がアッという間に過ぎ去ってしまう現代社会では、どれだけお客さんに商品に信頼してもらうかが鍵になります。これは「ブランド力」と言い換えられます。安定したビジネスを構築するのに必須です。
そこで今回は、阪本啓一『「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる』(日本経済新聞)をご紹介します。
まず著者は、ブランドを定義します。
・まず、ブランドを定義してみよう。マーケティングとは販売を不要にするものだ。そして、ブランドとはマーケティングを不要にするものである。「販売を不要にする」というのは、わっせわっせと売り込むことなく、自然に売れてしまう仕組みを作るということ。
そして、ブランド作りの要点を述べていきます。たとえば、
・ありふれた商品とブランドの違いは、ビジョンとミッションの有無である。ブランドは、ビジョンとミッションを背負っている。「ありふれた店」と「ブランド店」の違いは、「背負うものがあるかないか」である。・・・(中略)・・・ここでいる「背負うもの」というのは、ブランドの世界観だ。世界にどんなインパクトを与えたいのか。ビジョンはインパクトが与えられたときに生まれる世界を映像化したもの。自制は未来。ミッションはその変化をもたらすための行動、または行動指針。自制は現在。
などと、ブランド力のつけ方を基礎から学べます。要は、ビジネスは売り上げの成否だけでなく、どれだけ世界に良き影響を与えられるかが勝負といえます。
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