現代日本社会は、物質・サービスが飽和社会であり、“当たり前”の商品では市場競争に負けて、潰れてしまいます。考えに考え抜いた付加価値をつけなければ生き残っていけません。
今回ご紹介するのが、藤井正隆『感動する会社、なぜ、すべてがうまく回っているのか?』(マガジンハウス)です。
本書では、現在の不況でも堅調な会社について分析しています。
たとえば、
・厳しい状況下でも絶好調な企業は、顧客が喜ぶ高い価値を提供しているのです。そうした高い価値を生み続け、長く好業績を続けている企業には、実はしっかりとした裏付けがあります。それが、従業員を大切にし、顧客価値を高め、地域や社会貢献に熱心に取り組むという「経営の質」なのです。
・「儲ける」という漢字の、偏(へん)と旁(つくり)を話して書くと「信者」になります。これは、寒天の国内シェア約80%、世界シェアでも15%を占める伊那食品工業の名経営者、塚越寛会長の言葉です。つまり「儲ける」とは、信者をたくさんつくることなのです。信者は、「ファン」と言い換えてもいいでしょう。
・単なる顧客からファンに変わると、マーケティングコストがかからなくなります。ですから、売り上げ増のためには、まずリピート率の向上が必要であると、リピーターの重要さを口にする経営者はたくさんいます。
などなど、経営の核心部分が語られています。
感動する会社は、なぜ、すべてがうまく回っているのか?/マガジンハウス
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