校内犯罪 『いじめの構造』

2018/06/15

学童で「いじめ」が原因で来院される方があとを絶ちません。もちろん、来院される方は、いじめの「被害者」の方です。学校によっては「加害者」が分かっていても、曖昧な対応に終始して、いじめを助長していることが少なくありません。

 

いじめへの毅然とした対応が求められます。

 

そこで、今回ご紹介するのが、森口朗『いじめの構造』(新潮社)です。

 

本書では、著者の豊富な調査に基づき、いじめに対して表面的な解決ではなく、いじめのモデル分類(4タイプ)や発生メカニズムをクリアーに分析した上で、現実的な解決策が述べられています。

 

まず、いじめを解決するに当たっては、「校内犯罪」「非犯罪いじめ」に分類した上で、前者の場合は、被害者が証拠を確実に押さえた上で、直接警察に訴えることを勧めています。校内で処理しようとすると犯罪が“もみ消されて”しまうリスクがあるのです。

 

後者の場合は、学校が加害者に毅然とした態度を取り、出席停止、反省文、奉仕活動などの処罰を取ります。

 

いじめは、絶対悪であり、きちんとケジメをつけるということが重要なのです。

 

いじめの構造 (新潮新書) いじめの構造 (新潮新書)
734円
Amazon

 


アーカイブ

PAGE TOP